top of page

あなたの膝や腰の治療方法、間違っていませんか?

 もしあなたに腰が痛い・膝が痛いなどの症状があり、病院に行ってもなかなか治らない場合は何故かと考えてみたことがありますか? 

 

 痛みの原因は通常2種類があります。一つは痛みを伝達する神経が何らかの原因で刺激されている場合。

 例えば、癌などの場合は神経が癌細胞に侵襲されていると痛みが起こります。 また、皮膚が傷ついた時に直接神経も傷ついてしまう場合も痛みを感じます。

 

この種類の痛みはほとんど急激に感じて、短期間に起こります。 この短時間に起こる痛みと対照的に、もう一つは慢性的な痛みです。このタイプの痛みのほとんどが血液の循環が阻害されているために生じます。 例えば、心筋梗塞も一見急激に起こる痛みでありますが、発病の経過からみれば、やはり徐々に動脈硬化が進行して血管が狭くなり、最終的に詰まって起こる痛みです。

 

 では、膝や腰から起こる痛みはどうでしょうか。これらの痛みも、長い年月をかけて徐々に起こっているもので、病気の原因は何であれ、その根底に多少とも血液の流れが悪くなっている事実があります。 例えば、骨粗鬆症に伴う腰痛は骨が脆くなって形が崩れてきたことで神経が徐々に圧迫されていることですが、その変形している骨の周囲の血管は、やはり徐々に狭くなっています。

 

 また、変形性膝関節症の痛みは膝関節内部の軟骨表面の滑膜が摩耗したことで、軟骨が変形したと言われていますが、ほとんど高齢者しか罹らない病気で、しかも正座の習慣が多い高齢女性に多いことから、やはり長年膝を体重で圧迫することによって血液の流れが阻害されていることが考えられます。

 

 では、このようなときはどのように治療すればよいのでしょう? 冬に手袋をつけずに外出すると、手が真っ白になってとても痛くなったことを、誰もが体験したことがあるはずです。そのときは室内に戻って、手を暖めれば痛くなくなることが分かっています。また、膝が痛くなったときは温かい風呂につかれば気持ちよいことを知っています。この、暖めるということが血液循環が悪くなったときの治療の原理です。

 

 しかし、このようなことを知らない医者がいます。慢性でも急性でも千篇一律に非ステロイド系消炎鎮痛剤を出したり、また、やたらに麻酔薬を注射する事しかしてくれません。その時には一時的に痛みは収まりますが、これでは慢性的な痛みは治りません。

 一方、我々漢方医学を勉強し、その神髄を多少とも悟った医師は、このような症状の場合、まず患者さんに患部をよく保温してもらって、温熱療法や、局所電気療法といった暖めることを原則とした治療を行います。この治療の内容には、ただ一枚湿布薬を貼るだけの場合でも、なるべく温熱性のあるものを用います。

 もちろん、症状によっては消炎鎮痛剤や注射も使用しますが、一時的に痛みをとるだけでは治療とは言えません。痛みの原因をなくすための処置、処方をして初めて治療と呼べると考えます。

 

 ここでお解りでしょう。あなたはどのような方法を望みますか?

bottom of page